旧正月

今日は太陰暦の正月で中国では太陽暦の正月以上に祝賀をする。新年快乐は中国語の謹賀新年と言う意味で、大晦日の晩から使っている。赤と金の派手やかな提灯を天井からぶら下げ門構えにも赤字に金文字でめでたい言葉を書いて祝う。
そもそもアジア圏で祭事の開催を太陽暦で行っているのは日本くらいで、殆どの国が太陰暦の日付で祭事を執り行っている。これはそもそも祭事自体が農業の日取りに基づき、食物の無病息災や豊穣などを祝杯して執り行うため、太陰暦のほうが農作業に合致していて祭事の趣旨に合っているからという感覚からだと思われる。
日本の祭事は既に形骸化しており祭事の趣旨を理解して祭事をしている人が少ないために、太陽暦の日取りで祭事をすることに違和感がないのだろう。日本は敗戦後欧米に追いつくことだけを考えて、欧米文化を様々な側面で受け入れ適合してきたため、独自文化である神道などに基づいた文化が廃れ形骸化してしまった感が強い。
昨日の晩は9時頃にホストファミリーに招待されて玄関先のテーブルで祝杯を挙げている仲間に入れてもらった。と言っても中国人ばかりで英語を話す肩が数人一人だけ祖父が日本人と言う肩がいて日本語を話してくれたが、殆どの会話が中国語だし多少酔っていたせいか会話速度が速く正にちんぷんかんぷんと言う感じであったが、花火をあげたり爆竹を鳴らしたりして祝杯を挙げているのは分かったので、約3時間楽しく過ごさせてもらった。アルコール度数58度の中国酒は口当たりが良かったためすいすい飲んでしまいかなり酔ってしまった。
中国人は仲間意識が強いので仲間としてある程度認めてもらえると親切にしてくれる。このため短期滞在で俺は客だと言う意識であくまでも英語や韓国語しか話さないと、仲間意識が芽生えずただ宿泊するだけで恩恵を受けられないのでつまらない思いをして帰っていく。と言うか、このホテルは中国人にだけ親切にしていると言う誤解をして帰っていく。私は宿泊を始めてから毎日1時間以上中国語を勉強しているので、多少通じる会話があり何とか仲間意識を持ってもらっていると言う感じである。
12時半くらいまでお祭り騒ぎでその後就寝。今朝は朝から頭がガンガンしていたが、昼過ぎまでずっと雨が降っていたので6時半過ぎまで寝ていた。起きても酒が抜け切れていなくてボーっとした感じが続いていた。風向は東で風速は7m/s最大瞬間風速11m/sとガスティーなので諦めモード。雨も腑塗って致し気力が下がり続けていた。結局昼過ぎになってもホテルから出ることのない生活である。引きこもり。明日も風向風速共に冴えない感じである。