恩師との飲み会

昨日は恩師との飲み会でした。もうこの歳になると色々とあって大変でした。先ず76歳の恩師は、2回目の肝臓がんで奥様から禁酒命令が出ているはずなのですが、突然ガンガンと日本酒の冷酒を飲み始め、手元がふるえてこばし始めたと思ったらお猪口に注いでいたのが何時しかお銚子のまま飲み始めた。
これはまずいと思い制止したら何するんだと強硬姿勢。最後はろれつが回らなくなり腰を抜かして立てない状態。糖尿病も併発していて体重が増え重く手持ち上がらない。掘りごたつの席は座らせると通常状態ならいいが腰が抜けるともう大変。最後は足を引きずりだして抱えて出口まで運ぶことにしたが、年度末間近の金曜で店内は混雑していたので、通路に近い席の人全員に酔っぱらいを担ぎ出しますので、ひょっとしたら当たるかもしれません、すみませんと一通り声掛けして、やっとの思いで運び出すも、エレベーター手前の席の壁に手をかけて帰ろうとしない。強引に引きずり込んでエレベーターに乗せタクシーに押し込んで帰宅。
奥様から今回を最後にさせて頂きたいと思いますと言うメールが届いた。タクシーから降ろすのが大変だったのだろう。前後不覚と言うのはやはり困りものである。
65歳の恩師は常に冷静のだが、酔い覚ましで茶店で話をしていたら、私の同期で浪人して入社した1歳上の取締役常務執行役員本店営業部長だった友達が入院先のけいゆう病院で死んだという話が出て一瞬目が点になった。真面目に正面から仕事に取り組む良い奴だった。融資部で一緒に仕事をしていた時にこいつは偉くなるなと思っていたら、ひょっとして代取になるんじゃないかと言う矢先の突然死だった。言葉がなくなった。そんなこんながあり65歳の恩師は転籍先で副社長になっていたが、社長に直訴し取締役退任退職を希望したいと言うことにされた。お陰で血圧が下がって健康そのものになったよと言う顔は血色が良かった。
頂点まで上り詰める寸前の突然死と、頂点をあきらめた高血色の退任間近と、人生幸せは自分で決めるものなのである。

コメント

このブログの人気の投稿

事情説明要請

事情説明要請

事情説明要請