貿易風炸裂体も炸裂

移動性の高気圧が南下してくるので昨日以上にハードなコンディションになるのは事前に分かってた。昨日は9時半に寝床に着き今朝は5時半まで寝ていた。昨日は3時間フルでウインドをしたので大分疲れていたのは事実である。
流石に8時間寝ても筋肉疲労が取れず、若干筋肉痛気味であるのを感じる。筋肉痛になるほど乗ったのは久々である。まぁ、日本で3時間も乗ることがないから当然である。そもそも日本特に江の島は西絡みの風になるとガスティーになって乗り辛いので、長時間乗るのが困難なのである。
マイクロビーチは北東の風になるとサイドになるから、風向風速が安定し乗り易くしかも海面がほぼ平水面なので乗り易く長時間乗っても比較的疲労感が少ないので結構いい練習ができる。
5時半に起きるとカーテンを開け窓を開ける。まだ真っ暗であるが、常夜灯の明かりで周辺の木々が風で揺れてるのが分かる。何より窓を開けると風が吹いているのが肌に伝わってくる。昨日より更に強いのが良く分かる。
筋トレをしながら辺りが徐々に明るくなっていくのを感じ風が強いのを視覚でまじまじと認識する。今日は腕と胸の強化日である。上半身の特にウインドでジャイブをする時にセールを引き込むのに重要な筋肉である。胸はジャイブ時に手幅を広げた時にブームを安定させセールを引き込むのに重要な筋肉である。腕は今日筋だけでは引き込めず胸島での共同作業になるので当然に重要な筋肉になる。
こう書くと上半身の筋肉が強化されていれば十分なように感じるが、運動工学上は上半身の動きは脚力と体幹の強化の元に成立しているので、上半身を使う運動は体全体の運動と言うことになる。
10時前は海面が下がっていてフィンヒットの危険性が高いので今日は一寸ゆっくり出かけた。まぁ、筋肉痛で未だウインドでガンガン走る準備ができていなかったと言うのもあるが。
ガラバン小学校の風力発電のプロペラサイドの風がぶんぶんと音を立てて回っている。吹いてる。物凄く吹いてる。昨日との比ではないほど吹いてる。ビーチロードわたりながらアメリカンメモリアルパークの星条旗を見ると千切れそうな勢いで靡いている。
一抹の不安を感じながらハイアットのロビーを抜けて浜に向かう。海面が見えた瞬間にこれは凄いと思った。沖に停泊している船の辺りまで白波がガンガンに入っている。これは修行だなそう感じた。
水筒に水を汲むと4.5でもジャストオーバーと言うのが明らかなくらい凄い。端から修行だなと思った。出がけに確認した風速が10m/sと言うのも凄い。再度で障害物なしで10m/sと言うことは相当吹いていると言うことである。
道具を壊すか体を壊すか、と言う感じがしたが、折角なので練習???と言うか修行に出るかと言う感じで道具のセッティングを始める。4.5のウエーブセールをセットする。もう何年も前のセールだが、使用頻度が低いので見た目は新しく感じるが、形状が如何にも昔のセールと言う感じである。
ダウンは規定値▲2cmである。推奨マストでないからかもしれないが、規定値まで引くとリーチが下がり過ぎてバタつきプレーニング中にセールが分解するのではないかと言うほどすさまじい音を立てるのでアンダーセッティングである。アウトはジャストセッティングである。大体何時もこのセッティングで良い感じに走る。
ジョイントベースは若干前寄りにセットする。板がバタつかないようにするためで、かつ万が一の場合は板を上らせて減速させると言う対応を取れるようにするため。修行状態のコンディションの場合は想定できる全ての困難に遭遇した時に対応できるセッティングにしてから出る。道具が壊れても体が壊れても冷静さを失わないよう最大の配慮をして出艇する。
艇庫のほぼ手前辺りから出たが、ごつごつとした岩があるあたりから速攻でプレーニングを始める。こりゃっ???やばいわ。出た瞬間に最悪の状況を想定してセッティングしたことを改めて大切なことと感じた。
沖のジャイブは吹っ飛ばされる瞬間にセール手を放して強制的に沈。ブームを持ち上げると同時にブームエンドが海面から抜けるくらいに風が吹いている。凄い。これはジャイブの練習などと言っている状況ではない、正に修行そのものである。肩まで水面に沈めてブローの状況を見ながらウォーターで飛ばされない風速になるのを見計らってスタートする。
正にぶっ飛ぶという感じで板が飛び跳ねながら走りだす。板を水平に維持するのが最大の課題である。板を水平に維持することができれば、少なくとも最悪の状況に遭遇するリスクは低下する。チョッビーな海面のため一寸気を抜くと迫りくるうねりで板が跳ね上がる。風がジャストアンダー程度ならまだ何とかなるが、ジャストオーバー気味なのでうねりを拾った瞬間にオーバーブローを受けたら間違えなく板が跳ね上がってしまい跳ぶ。しかもかなりの高度で飛ぶので着水に失敗したら板が折れるリスクまである。自分の力量をよく考えないと最悪の事態が生じるリスクだらけである。
この強風で予期せずして跳ね上がった板を8割の確率でテールから自然な状態で着水させる技術はない。そう考えると板がチョップを拾わないような浮き上がりを維持しつつ、板を水平に維持しないといけない。
5往復くらいしたが板をチョップより浮かすことと水平を維持すること以外何も考えられない。一旦上がってダウンを引きなおす。規定値±0でセッティングする。リーチがテロテロになる。アウトを+2cm引いてドラフトのないフラットなセールである。風が完全に抜けるだけと言う感じのセッティングである。これで出てみる。多少セールが軽く感じるが風速が風速なだけにコントロールはかなりシビアである。それでも板を水平に維持するのが多少楽になった感じである。
と思った瞬間に雨ブローである。最悪の状況2往復したがこれ以上は危険と思い浜に上がる。色々考えたがこれ以上練習???と言うか修行をしても道具を壊すか体を壊すだけだと言う結論に達し艇庫に戻ることにした。ふと手を見たら右手のまめがつぶれているではないか。既に体が壊れている。緊張していたせいでつぶれた豆に海水が浸透しても痛みを感じなかっただけである。アドレナリン全開で痛感麻痺が生じていただけである。人間の体は良くできている。逆に沖に出て艇庫に戻ろうと言う弱気の姿勢になると、アドレナリンの分泌が低下するためつぶれた豆に塩水がつくだけで痛みを感じる。
強風の中つぶれた豆をカバーしながら道具を持ち上げようとしたらローカルの子供が寄ってくる。こんな状況で風にあおられて子供に道具をぶつけたら偉い騒ぎだと思って一旦海水に道具を戻す。状況が全然理解できないローカルの子供。親も近場で見ていても何も言わない。相手のことなんか考えないのだろうか。
たまたまブローが抜けたのでさっと道具を持ち上げ浜に上がるとさっさとローカルの集団を離れた。対して乗っていない割に着かれた。精神的な疲れだろう。普段ジャイブの練習でアンダー気味のセールで練習しているのでジャストセールでガンガン走る。うねりをかわしながらブローに耐えると言う練習を暫くしてこなかったから余計に神経を使い精神的疲労感が高まったのだと思う。
明日、明後日は気圧配置が悪くオフの風で走らない強さなので暫く休もう。手のまめが復旧してくれることを祈る。水曜からはまたいい風が吹くのでそれまでに体調を万全にしておきたい。








コメント

このブログの人気の投稿

内容証明

MOF利用相談

事情説明要請